mdgs と sdgs の 違い

mdgs(ミレニアム開発目標)とsdgs(持続可能な開発目標)は、国際的な開発の枠組みであり、それぞれ異なるアプローチで持続可能な開発を目指します。mdgsは2000年から2015年までの期間に設定され、sdgsは2015年から2030年までの期間を対象に設定されています。

1. 目標の内容と範囲

mdgsは、その主な目標を8つ設定しており、貧困削減、性別の格差の撤廃、教育の普及など、広範な開発課題を取り組んでいます。一方、sdgsは17の目標から成り立ち、mdgsで取り組まれた課題に加えて、気候変動への対策、持続可能な都市づくり、平和と公正な社会づくりなど、より幅広い課題に取り組んでいます。

2. 目標のアプローチの違い

mdgsは、主に国家レベルにおける目標設定と進捗状況のモニタリングに焦点を当てています。それに対して、sdgsはより包括的なアプローチを取っており、政府、民間部門、市民社会など、全ての関係者が参加することを重視しています。

mdgsは特定の目標に対する進捗状況の測定に重点を置いていましたが、sdgsは目標達成に向けた政策の策定や実施、進捗状況のモニタリングだけでなく、資金調達や技術移転など、さまざまな手段を通じて目標達成を促進することを目指しています。

3. 協力の仕組みの違い

mdgsは、ODA(政府開発援助)や援助の供与に焦点を当てており、先進国が途上国への支援を行うことを主眼としています。sdgsでは、協力と共同作業を原則としており、北南問題に加えて、南南協力や民間部門の参加など、より包括的な協力の仕組みを促進することを目指しています。

4. 持続可能な開発への取り組み

mdgsで取り組んだ課題は一部達成されましたが、いくつかの課題は未解決のままでした。sdgsは、mdgsの成果を評価しつつ、その課題や新たな課題に向けた取り組みを進めています。持続可能な開発への取り組みにおいて、sdgsはより包括的で継続的なアプローチを提供しています。

以上のように、mdgsとsdgsはそれぞれ異なる目標の範囲、アプローチ、協力の仕組みを持ち、持続可能な開発への取り組みを進めるために補完的な関係を持っています。