雹 と あられ の 違い

形成の違い

雹とあられは、共に氷の結晶ですが、形成過程において異なる特徴があります。雹は積乱雲の中で形成されます。雲内の上昇気流が氷の粒を上げ、水滴が凍結しています。その後、上昇気流が弱まるか停止すると、雹は地上に落下します。一方、あられは、雷雲の中で形成されます。上昇気流が水滴を上げ、寒気の層で凍結します。そして、上昇気流が継続することにより、あられは成長します。最終的に、あられも地上に降り注ぎます。

雲内の違い

雹とあられが形成される雲内においても、その違いが見られます。雹の場合、積乱雲に含まれる強い上昇気流によって、雹の成長が促進されます。この上昇気流は、氷の結晶が濃度を増し、着氷核を形成する条件となります。一方、あられの場合、雷雲には上昇気流がありますが、雹ほど強くはありません。そのため、あられの成長は雹よりも遅くなります。

サイズの違い

雹とあられのサイズも異なります。一般的に、雹は直径1cm以上の氷の球状の粒であり、大きなものでは数センチメートルに達することもあります。一方、あられは雹よりも小さく、直径1cm以下の氷の球状の粒です。また、あられは大小さまざまな粒が混ざり合っていることがよくあります。

表による比較

項目 あられ
形成過程 積乱雲の中で形成 雷雲の中で形成
雲内の特徴 強い上昇気流による成長 上昇気流があるが弱い
サイズ 直径1cm以上 直径1cm以下

以上のように、雹とあられは形成過程、雲内の特徴、サイズなど、いくつかの違いがあります。これらの違いを理解することで、雹とあられをより正確に区別することができます。